ピアノよりも「優先度の高い何か」が出来たとき。それが答えです。
一般にピアノは4~5歳前後から習い始める人が多いようです。ピアノが合わないと感じる人は小学校中学年くらいにはやめてしまうことが多いでしょう。
では、とくにピアノが「嫌いなわけではない」けれど、「それほど好きなわけでもない」という場合は、いつまで続けたらいいのでしょう。
迷ってしまいますね。
【習い始めたきっかけを思い出そう】
ピアノを習い始めたきっかけは何だったでしょうか。お友だちが習っていたから。保護者の方が習わせたかったから。
いろいろあるでしょうが、4~5歳前後のお子さんが、自ら固い決意で「ピアノを弾くこと」や「毎日練習を続け、週に一度はレッスンに通う」ことを選ぶとはあまり思えません。
実際、我が子もピアノをやめたあとしばらくしてから「ピアノ教室に通うだけで、スラスラ弾けるようになると思ってた。毎日練習が必要だと知らなかった」と言ってました。
仮にお子さん自身の固い決意のもとにピアノを習い始めたとしても、数年経てば興味のあることも増え、やりたいことが変わってくる可能性も考えられます。
ですから、「ピアノを弾く」よりも大事なことが出来た場合は、ピアノをやめてしまってもかまわないのです。
【やめたら、ピアノの腕前はどうなるの?】
ただ、やめる前には少し注意が必要です。
一般的には2~3年習った程度だと、やめてしまえばほとんど弾けなくなります。残るのは「習っていたことがある」という事実だけです。
4~5年程度習っておくと、学校の音楽の授業で譜面がすらすら読めたりするので、多少の「習った効果」も感じられるでしょう。もちろん好きな曲のいくつかはずっと覚えていて、ぽろぽろ弾けたりもすると思います。
注意が必要なのは、今ここでやめてしまったら後悔することにならないか、です。
せっかく毎日練習してレッスンにも通ったのに、まったく弾けなくなってしまうのは少しもったいないような気もします。
そんなことが気にならないくらい「優先度の高い何か」があるのなら、いさぎよくピアノを卒業しましょう。
ピアノを弾く技術はほとんどなくなってしまっても、ピアノを「習うことを通して得た経験」はなくなりません。時には面倒に感じる練習をがんばったり、発表会でステージに立ったりなど、習ったからこその経験です。
【やっぱり弾きたくなったときは?】
もし将来的にピアノをまた弾きたいなと思う日がきたら、もう一度弾けばいいのです。
ピアノ教室は一度やめた再開組も受け入れてくれます。
以前とは違う教室に通うのも、もちろんかまいません。
気まずいやめ方をしたのでなければ、以前に教えていただいた先生のところに戻ることもできます。「もう一度弾きたくなった」と言ったら、先生はきっと喜んでむかえてくださると思います。
【一般的なピアノをやめるタイミング】
最後に、ピアノをやめるタイミングをいくつかご紹介しておきます。
受験勉強が本格化するタイミング。
進学に伴って通学などに時間がかかるようになるため。
中学に入って部活や塾が忙しくなったから。
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